小金井の未来をつくる会
こがねい未来通信 No.2
去る5月31日、天皇皇后両陛下が小金井市をご訪問になりました。 天皇皇后両陛下がご一緒に外出されることを「行幸啓」と言いますが、今回の行幸啓は天皇陛下(当時皇太子殿下)が小金井にお住まいになってからちょうど70年の節目のこととなります。
行幸啓に際し、篠原議長と共に、お出迎え、ご視察の同行、ご会食、お見送りの役を賜ったことは、大変に名誉であり、生涯忘れ得ない、かけがえのない体験でした。また、両陛下がお召し上がりになった昼食には、江戸東京野菜や小金井産の野菜が使われており、大変嬉しい限りでありました。両陛下は、お会いになった人々には常に笑顔でお応えになり、また皇后陛下は、子どもがいる時にはすぐそばまで行かれ、愛眼と笑顔で接し、時にはほっぺたに手を触れておられ、私はその優しいお姿を拝見し、深く感銘いたしました。
さて、先日、市の平成28年4月現在の待機児童数を154人と発表しました。昨年同時期の待機児童数は164人で、同年度中に149人の定員増を含むさまざまな対策を行いましたが、10人の減少にとどまりました。入所できなかった方々には、心よりお詫びを申し上げます。待機児童が解消されない背景には、転入増や働きたいと願う保護者の増加等があり、現在も入園希望者は増加しています。若人世代の方々にとっても住み続けたいと願われるまちをめざし、今後もしっかりと将来予測を行いながら、平成29年4月時点での待機児童ゼロへ向けて、民間保育園の新設や既存園での対策等、あらゆる方策を複合的に取り組んでまいります。
小金井が子どもたちの笑顔あふれるまちでありたいと多くの方が願っていると思います。小金井市イメージキャラクターこきんちゃんには、スタジオジブリの宮崎駿監督の「子どもが元気なまちが発展するんです。」という思いが込められています。子どもたちは、小金井の宝であり、私は、小金井を児童遊園や子ども広場、公園など、遊びを通したさまざまな経験ができる場が多いまち、子どもの元気な笑い声があふれる、笑顔のあるまちにしたいと考えております。
天皇陛下ゆかりの地でもある小金井市が子どもたちにとっても最良のまちであり、市民・地域の力が活かされた子育て環境日本一となるよう奮闘してまいります。市民の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
小金井市長 西岡真一郎
(市報こがねい 平成28年7月15日号より)